NYから愛をこめて-どたばた日記-
NY州の田舎町、自然豊かなIthacaで、夫婦で暮らしています。日常のちょっとしたことを思いつくままに書いています。
プレゼンテーション
 今日は、朝の7時半からロータリークラブで、北海道についてのプレゼンテーション。ロータリークラブでのスピーチは2回目なので、緊張せずに話すことができた。だけどやはり母国語ではないので、メモを見ながらでないと話せないし、アドリブで話そうと思っていたことはすっかり忘れてしまう。笑いをとることが次回の課題。
 プレゼンテーションは、北海道や日本を見直す良い機会になっている。日本にいたころは北海道の人口や出生率なんてぼんやりとしか認識していなかったけれど、今は面積や距離、人口のマニアになりつつあるそして、海外の人が日本に対してどのような印象を持っているのか知ることもできる
 でも、圧倒的に日本のイメージは、東京のイメージなのである。だから、日本にも雪がたくさん降る地域があること自然豊かな場所があることを伝えていければいいと思う。
 意外だったのは、北海道の食べ物の写真をたくさん見せた中で、イカスミソフトがみんなの中で一番印象に残っていること。変り種ソフトクリームを全面的におしだした北海道ツアーを企画すると売れるかもしれない
                        Aki妻
 
私が勉強していること
 私は一体こちらで何を勉強しているんだろうと思っている人もいるかもしれない。面倒なのでスペイン語と答えているけれど、実際は色々なことを学んでいる。前期は「スペイン語」「移民論」「食観光学」など、後期は「食観光と社会」「ケベック手話」「同性愛と社会」「ラテンアメリカ観光」などをとっている。一貫性がないように見えるけれど、私の中では、「ケベックでしか学べないこと」と「将来北海道のために役立つこと」を基準に選んだ。
 「同性愛と社会」は、まさかこんな授業があるとは思わなかった。教授は、日本ならタブーな話を、真面目な部分は真面目に、軽い面は笑いもとりながら授業を進めていくので目が離せない。普通ならどんどん出席率は下がっていくのに、この授業はいつも満席なのだ。
 「移民論」は、カナダの移民問題や移民の歴史を学んだ。歴史には日本のことも取り上げられていて、たまに事実かどうか確認を求められることもあった。教授が韓国に留学したことのあるベナン人で、いつも授業が終わるとわからないところはなかったか確認してくれた。
 「食観光」の授業は毎週楽しみにしている。食べ物の歴史や、どうやって食べ物で観光客を惹きつけるかを学ぶ。日本食の話も頻繁に出てくるので、中間課題は私だけ特別に北海道の食文化のレポートにしてもらい、プレゼンもさせてもらった。
 このように色々な科目をとっているので、知り合える人も多種多様で非常に楽しい。専門はないけれど、私の中でこれらの知識をいつか融合できればいいなと思う。
                              Aki妻
おせっかいもほどほどに
 私はもともとおせっかいだったけど、こちらに来てから更におせっかい度が増している。それはひとえに、時間があるから。働いていたころは、困っている人がいれば夕方以降ならとことん助けたけれど、会社に行く途中や外勤中は一分一秒を争うので何もできなかった。でも、おせっかいも時と場合によっては命取りになることを学んだ。
 土日に一泊二日でアメリカに行って来た。帰りのバスに乗る時、物凄い量の荷物を持った中年の婦人がいて、バスに乗り込む際にちょっとだけ手伝った。通常、アメリカからカナダに入国する際、バスのトランクに載せた荷物も全て持って審査を受けなければならない。ちょうどバスから降りて審査のところに向かう際、その婦人が大きな荷物で身動きがとれずに困っていたのだ。私はカラのスーツケースしか持っていなかったので、その婦人の荷物を半分運ぶことにした。半分でもかなりの量で、私がカナダに来た時と同じくらいの重さだった。
 審査が私の番になった時、「一泊しかしていない私がこんなにたくさん荷物を持っているのは不自然だから」と婦人に荷物を一旦戻そうとすると「カナダは審査が甘いから問題ないわ」と言われ、結局婦人の荷物と共に審査を受けた。何事もなく審査が終わろうとした時、
「その荷物は何ですか?」
と聞かれ、
「後ろにいる婦人の荷物です」
と答えると、なごやかだった審査員の目つきが変わり、急に立ち上がって
デスクの向こうから私の方へ、もうひとりの審査員とやってきた。
「その婦人は友達か?」
「いいえ、今日初めて会いました」
「何で見知らぬ人の荷物を預かっているんだ?」と審査員。
「だって、これ本当に重くて、ひとりじゃ絶対無理だから手伝った。重そうで放っておけなかったの。」
婦人も、それらが自分のものだと説明し、審査員も、そのカバンの重さに苦笑して一件落着。
だけど、こういう感じで麻薬の入ったカバンを持たされ、外国で何年も牢屋暮らしを強いられる
場合もある。国境付近では、おせっかいもほどほどにしようと心に誓った。
                              Aki妻

ルームメイト

イサカでは、寒い日が続いていて夜には-6 -10 ℃になる。景色もすっかり冬らしくなった。



ビービー凍結

 

アメリカでは、大きなアパートを数人で借りてシェアすることがしばしばある。僕が今住んでいるアパートもシェアするタイプのもので、共用リビング・キッチン・バスと4つの個室がある。シェアするメリットは家賃が安いことと、ルームメイトができること。幸いにもコーネルの大学院に通っているルームメイトを得ることができた。ルームメイトはアメリカ人と中国人なので、一人で暮らすよりも英語の上達は速いかなとも思う。

アメリカではオートロックの場所が多い。今住んでいるアパートもオートロックだし、研究室もオートロックだ。先週の木曜日、ふと鍵を研究室の中に置いてインロックしてしまった。どうしようかと思ったが、ルームメイトがアパートに帰っていたので無事に帰ることができた。ルームシェアってすばらしい。

Aki


愉快なアフリカ人
 昨日スーパーに行ったら、店の中でカード入会の勧誘をしているアフリカ人に話しかけられた。面倒なのでただの旅行者だと言ったのだが、彼は、自分がいかに日本人女性が好きなのかと、「近いうちに3ヶ月間日本に行って嫁探しをするプロジェクト」を切々と語り始めた。彼が言うにはこうだ。ケベックの女性は自由奔放すぎる。それにひきかえ日本人女性は、従順でしとやか。口数も少なく、まるで飼い犬のようだ、と。いやいや、それは幻想だよ。今の日本を見たらがっかりするよ。ここでそんな日本人見たことあるの?と聞くと、ここにいる日本人は例外だからこそここに来ているのだと・・・。
 日本に行くなら日本語話せないと無理だという私に、「愛があれば言葉は二の次だ」という彼。「たとえば水がほしかったらこうやってジェスチャーすれば何とかなるさ!」と力強く言っていたが、私にはそのジェスチャーがビールの一気飲みをしているようにしか見えない。
 埒が明かないので、「日本人女性は働かない男性が嫌いだよ」というと、彼は仕事に戻って行った。
                Aki妻
言語のスイッチ
 10月から、スペイン語とフランス語のランゲージエクスチェンジをしている。学校のエレベーターや道端で知り合う学生風のスペイン語圏の人(フランス語の発音で判断)を私がスカウトしてスペイン語の先生になってもらったので、私はどちらの言語も教えてもらっていた。ところが、今学期になってスカウトしたエクアドル人は英語を習いたいということで、英語、フランス語、スペイン語でランゲージエクスチェンジが始まった。基本的に全員が全ての言語に参加するということで、1時間ずつ様々な話題についてディスカッションする。
 ケベック人はバイリンガルなだけあって、英語とフランス語の切り替えがものすごく早い。ケベックなまりがものすごく強い友達が、とても綺麗な英語で話し始めて驚いたこともある。(こんなにわかりにくいフランス語で話すくらいなら英語で話せばいいのにと思わないわけでもない。)たった今フランス語で話していたと思ったら英語で話している。完全に日本語だけで育った私に、こんなに早く切り替えられる日が来るんだろうか?とにかく今は3つの言語を混ぜないことに精一杯で、ランゲージエクスチェンジが終わったときは頭が締め付けられるような感覚がある。この不思議なランゲージエクスチェンジができるのも、学校が終わる4月まで。

                      Aki妻
コーネル大学到着と再入国
滝1−15−08


語学研修を終え、マンハッタンからバスに5時間、留学先のコーネル大学(Cornell Univ.)のあるイサカ市(Ithaca)に辿り着いた。イサカ市はちょうどマンハッタンからトロントに行く中間地点にあり、人口3万人の小さな学園都市。大学の入り口にある湖と滝はとても美しくここが好きになれそう。

日本人のポスドクの方々がバスの駅まで迎えに来てくれ、更に、生活必需品の買い出しや部屋が見つかるまでの居候等など、大変お世話になっている。そのおかげもあって順調に準備をしていたのだが、ここにきて問題が発覚。ビザの変更のため、アメリカに再入国しなければならないことになった。

アメリカ入国のためには、学生用のF-1ビザと交換研究生用のJ-1ビザがある。1ヶ月の語学研修の後、研究することが決まっていたので両方のビザを取得し日本を出発。アメリカへはF-1ビザを用いて入国したので、これまでの身分は学生(F-1)。しかし、コーネル大学で研究するためには、交換研究生の身分(J-1)が必要なため、身分をかえる必要があったのだ。バカバカしいことに、この身分をかえるには大使館に書類を郵送して申請をすればよいのだが、約3ヶ月かかるらしい。もう一つの方法がアメリカへの再入国で、長距離バスに乗れば約1日で取れる。仕方がなく長距離バスに揺られ、カナダのナイアガラに再入国のためだけに行った。日本では有りえないトラブルに、外国で生活していることを実感。

Aki

ポークエキス
こちらでは友達を夕食に招待する時、非常に気を使う。日本から持ってきた食材には、知らず知らずのうちにポークエキスが含まれていることが多いから。フランスにいた時、それで一度失敗している。荷物を軽くするため原材料が書いてあるパッケージを捨ててしまったものはアウト。友達を招くときに一番最初に確認することは、アレルギーはないか、べジアリアンなのか、イスラム教の場合、段階はどの程度か。イスラム教にも段階があることに最近気づいた。完璧なイスラム教の人。アルコールやピアスはOKだけど、豚肉だけ食べない人。豚肉でも食べる人。それによって料理を変える。日本のカレーライスはかなり評判が良く、一度食べて大ファンになる友達がほとんど。日本のカレーがなぜ世界的に有名にならないのか不思議でならなかったが、それはもしかしてポークエキスが入っているから?だけど、こちらで手に入るカレールーには動物原料が全く含まれていない。次回はこのルーを使ってイスラム教の友達を招いてみたいと思う。

                              Aki妻
学び続ける
今日のモントリオールは雨まじりの雪です。地球温暖化の影響なのか、昨日までで雪は全くなくなり、秋物コートでも外出できていたので、朝起きて雪を見たときにはちょっぴり安心しました

月曜から学校が始まり、履修届けの期限が来週なので、今は色々な授業の見学に行っています。こっちは1コマが3時間。15分の休憩が一回あるけれど、相当きつい。昨日は3コマ見学に行ったので、9時30分から21時まで学校!夜には具合が悪くなりました

私の大学は社会人がたくさん在籍しています。日本でいう高校を卒業して一旦働き、何か勉強したいことができてから大学に通う人が多い。日本のような入試はなく、書類だけで入学できるし、授業料もケベック州民はとっても安い。10コマ(30単位)履修するとcertificat(e)という資格が取れ、certificat(e)を3つ得ると、日本の学士のような資格が取れる。だから自分の人生設計に合わせて大学にパートタイムで通え、実に合理的。入学や卒業というよりも、自分の勉強をいつ始めていつ終えるのかを自分で決められる。クラスには色々な人がいて、妊婦さんもいるし、新聞記者、翻訳家、スチュワーデス、銀行マン、退職者。意外にみんな定時の18時に学校に着いているので、会社をきちんと17時に退社できるシステムなのだと思う。会社から指示されて大学に通っている人もいる。当初は自分の年齢を言うのにどぎまぎしてしまったが、大学の平均年齢は私より上。違和感なく学生でいられるのがとってもうれしい。いくつになっても、どんなに勉強から離れていてもまた勉強ができる。素晴らしい環境だと私は思う。

もちろん、18歳の若者と比べると記憶力と飲みこみの速さで勝つことはできない。だけど、勉強に対するやる気と根気で完全にカバーできる。実際、社会人の意見や、プレゼン、レポートには重みがある。

100パーセント学生でいられることに感謝しつつ、今日も授業の見学に行ってきますではまた。

Aki妻
夜の路線バス
どんな乗り物を使うときにドキドキしますか?僕はJALのボーイング機でアメリカに来たときよりも路線バスで家に帰るときのほうがずっとドキドキした。

友達との飲み会が終わって家に帰ろうとしたとき、自分だけ帰る方向が違っていた。友達はみんなでタクシーに乗って帰ると言うので、自分はバスに乗って帰ろうと思いバス停まで行った。バス停で気づいたのだが、バスには最終目的地しか書いていない。現在位置と最終目的地の間に自分の家はあるはずなのだが、バス停の看板にもバスのルートは書いていなかった。仕方ないから、バスが着たらバスの運転手に聞いてみるも、判らないといわれ、どうしようもなく覚悟を決めて乗ってみた。土地勘のない場所での夜のバスは、どこに行くのか確認のしようがない。もしも間違って降りたら異国の地でどこかわからない場所に真夜中に取り残される恐怖。いつもの通学路の途中にある郵便局を見つけたときは心底安心。やり遂げた充実感。

 路線バス。路線バス。路線バス。

Aki

モントリオールから
明けましておめでとうございます。モントリオール在住のAKI妻です。
早いもので、私がこちらに来てから半年が過ぎようとしています。ここは
本当に札幌にそっくりで、大通公園もどきの通りまであり、街を歩いている人が
日本人ではないことだけが海外にいる証になっています

モントリオールは、基本的に札幌並みに安全です。たまにスリに遭ったという話は
聞くけれど、夜中の2時に帰っても怖くないし、最低限の注意さえ怠らなければ
平和に暮らせる街です。

ケベック州は寒いと聞いて、覚悟してきたものの、今のところ超快適。今朝、1週間ぶりにトロントから戻ってきたのですが、暖房を最低にして出かけたのにもかかわらず室温が20度もあり驚きました。札幌では目覚めると室温が5度なんてこともあったのに、室内で比べるとケベックの方が相当ぽかぽか。外に出なくても地下で用が足せるので、天国

来週から大学が始まります。もうだいぶ慣れたけれど、今学期はケベック州の手話に
挑戦する予定。9月から始めた第3外国語も本格化してくるので、頑張らねば・・・。

では、体に気をつけて良い一年を

                                      AKI妻






A Happy New Year!!!
Happy new year


あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

新年をカナダのトロントの友人の家で迎えている。29日は、ここから車で2時間のところにある別荘に連れて行ってもらった。行く途中、友人の祖父母宅に寄ったのだが、映画の中でしか見たことのないような大豪邸で衝撃を受けた。部屋の数も思い出せないくらい。祖父が建築家とのことで、別荘もまたモダンでリッチな造り。別荘の目の前に湖があり、夏は水泳やカヌーが楽しめる。今はすっかり凍っていて、氷上の散歩がまた格別。夜は、暖炉の前で犬達と寝そべりながらトランプをするという、一瞬どこかの国の王子になったような優雅でラブリーなひとときを過ごした。

今年の抱負を。
「活躍できる場所を造ること」

去年までは、北海道大学の学生といった立場で活躍できたが、今年からは通用しない。アメリカでの自分の居場所を見つけ出し、活躍できる場所を造ることが今年の目標。そのためには「プロフェッショナル」になることが必要だろう。

幸いにもロータリークラブからも多額の支援を頂いている。北海道大学からもPh.D.の学位を頂いた。これらを生かし、馬鹿にされないように、自分が活躍できる場所を見つけたい。

P.S. 研究室のみんな、小樽のT、新聞社のFへ
大変だと思うけど、踏ん張ろうな。

Aki


プロフィール

Author:Aki & Aki妻
Aki
生まれも育ちも北海道。
2008年の1月からニューヨーク州のイサカで研究業をしている。


Aki妻
2007年の7月からケベック州のモントリオールで大学生活を送る。2008年5月にイサカに引っ越す。



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